コラム

7.魚の味:足腰のしっかりした身体を作るために

2009年06月05日

ガンや心臓病などの増加に欧米型食生活が関係していると言われますが、その前に「食糧の半分以上を外国に依存する国が、国民の生命を守れるのか」という疑問があります。

経済至上主義や先端産業偏重を見直し、国民の命と健康を守る戦略の下に、食糧自給を目指して農業と漁業を再構築しなければ、日本が足元から崩れていくおそれがあります。

 

私が所属している団体で女性会員の欠席が多くなり、調べたところ70才以上の女性会員の3割の方が転倒による骨折で療養中、又は入院された経験があることが判りました。

どなたも普通の体格で、外見ではお元気そうでしたが、ご本人も気づかない内に筋肉の衰えと骨粗鬆症が進行し、ちょっとしたはずみで骨折してしまったというケースです。

これから少しはゆっくりできるかと思った矢先に、自分の足元が崩れた衝撃は大きく、杖が手放せない方や、身体が不自由で先行きに大きな不安を抱えた方もおられます。

高齢者が足腰を骨折すると、寝たきりや、ウツ・痴呆になることもあり、病気の併発で死に至ることも稀ではなく、介護の負担も大きく、深刻な事態を招くことが多いようです。

又、就学児童のカルシウム摂取が4割も不足し、簡単に骨折するという実態もあり、今の食生活が身体の土台である骨を脆くしていることは疑う余地がありません。

 

骨の健康には栄養・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂ることが不可欠で、それには、ご飯、鰹節やコンブのダシと豆腐・貝・海藻入り味噌汁、多様な野菜・肉・魚介類の副食、カルシウムなどミネラルの豊富な牛乳・魚の丸干し・果物等の間食でクリヤできます。

 

私は、イリコを酒のつまみにし、サンマを食べたあとの骨を焼いて食べ、煮魚の残った頭と骨に熱湯をかけてすするなどして、味を十二分に堪能するとと もに、栄養を残さずに摂取するようにしていますが、それができるのは私たちが購入する魚は、産地、天然・養殖の区別、添加物などが明示され、安全な品質が 確認できる「国産品」だからです。

 

『足腰のしっかりした』身体づくりには、質・量ともに安心できるようにコメ・豆・野菜・魚介類を国内で生産する必要があり、消費者の理解の下に食糧 政策の課題を解決し、『足腰のしっかりした』農業と漁業を育てなければなりません。それを早く進めないと近い内に、安全な食糧が確保できない「足元の脆 い」国になってしまいます。

 

景気対策など課題山積の現状ですが、カネで買えない命と健康こそ暮らしの原点であり、次の衆院選挙は、「どのようにすれば命を守れるか」という論点 で、政党は食糧政策を明確に示し、国民はそれをしっかり見抜いて選択することが求められ、政府や官僚は選択された政策を、国民のために責任を持って実行す ることが望まれます。(続きます)

カテゴリ:魚の味