コラム

はじめに

2009年05月18日

  筆者は漁具の設計や販売を業として全国の漁港や漁場を回り、漁師と一緒に網を敷き、魚を獲り、食事を一緒にしてきましたので、漁港や漁場にある食堂や番屋(漁師の宿舎)、時には漁船の上で、獲れたばかりの『うまい魚』を食べる機会に恵まれました。

   『陸(おか)の人間』としては最も多く沖に出て、『うまい魚』を食べた一人だと思います。おかげでウン十年間、文字通りメシを喰わせてもらった者として、 魚と漁業についての体験を書こうと考えました。そうすることで、多くの人にとって魚と漁業への理解が深まり、魚の重要性が再認識され、多少でも漁業のお役 に立てるのでないかと思います。


   尚、このコラムでは、漁業者のことを『漁師』と呼ぶことがあります。

   漁業者は漁業を生業(なりわい)とする一般的な呼称ですが、『漁師』は漁の師(先生)

   という意味であり、時には仕事で命をかける点などで、尊敬の意を含んだ呼称です。

   『師』のつく職業には、教師・医師・牧師・猟師・山師・・など尊敬の意を込めた呼称がありますが、漁師もこれらの『師』に負けないプロの仕事人のことです。

   教員がいても教師は少なく、医者がいても医師が少ないことを感じますが、仕事への情熱とプロの技術で生き方を教えてくれる漁師は少なくありません。

 

カテゴリ:魚の味